虫の知らせ
甲状腺 腺腫(20㎜×20mm ×37㎜)の経過観察の良性腫瘍がある為か、2017年から 左肩こりがひどく、整骨院に通いっぱなしだった。
ひどいときは呼吸するのも苦しい程だったので、いつ手術入院となって良いように有給を残しておこう、と思っていた。
例年 健康診断は夏に行っていたが昨年の「乳腺症経過観察」が気になっていたので、今年は春に健康診断を受けた。
2017年に健康診断を受けた病院は、2018年に若い医師に皆変わったいたので、今年は10年ほど前にかかっていた検診センターで受けることにした。
その検診センターで「左乳腺嚢胞、左乳腺腫瘤の疑い。精密検査の必要がありますので専門外来を受診してください。」
という結果をもらった。
乳腺で、専門外来にいくのは実は2度めで、
2005年頃にも引っ掛かり、半年程毎月マンモグラフィーを撮って経過観察をしていた。
このときは画像の両胸が白くくもがかっていることと、右胸に小さなしこりができはじめたことの経過観察で、半年通った。
はじめは軽く受け止めていたが、なかなか通院が終了せず、通うほどに不安になり、
初めて 「いつかくる、死」を意識した。
死を意識するときって、自分なら 思い切りしたいことを願うんだろうな、やりたいことやっておくのだろう、と思っていたが、私はこのとき意外にも、そう思わなかった。
当時まだ、小学校1年生の長男、3歳の次男を抱えて仕事と子育てを一人で両立する夫の姿を空から見るんだろうな~と思ったときに、
「あ~、やってあげたい」って思った。
そして、神様に祈った。
「せめて次男が抱っこしなくて良い年になるまで、、、、あと5年待ってください。5年 時間をください。」
2ヶ月後、画像のくもりも しこりも自然に、消えていた。
だから、私のなかでは、今回のがん宣告は「待っていてもらった乳がん」再来! という気持ちだった。
5年待っていてもらうはずが
13年も待っていてくれた。
子供たちが大学2年生 高校1年生になるまで待っていてくれた、この13年間でたくさん子供たちにしてあげることができた!
そう思った。
そして、乳がんを受け入れる心の準備ができた。