ヘアドネーションを作る
髪を切り ヘアドネーションを作ることにした。
青山の美容院に予約して、髪を30㎝程切る。予約のときに、ヘアドネーションを作りたい旨、伝えておいた。
乳がんが発覚してから、
乳がんのことを調べたり、検査、手術はどんな風になるのか、
また、会社への報告、
病院からの書類を読むこと、
やるべきことが多すぎて、悲しんだり、立ち止まっている暇はなかった。
事務的に淡々と一つ一つこなしていた、、、、つもりだった。
美容院に、電話をした時に、
「髪を襟足まで切るのですが、」
と言った途端に、涙があふれできて、自分でもびっくりした。
抗がん材ですべて髪が抜ける悲しさと、体力が落ちて生活、仕事を続けられるのかという不安、今まで自分自身受け止める暇のなかった感情が 心の一番奥でくすぶっていたことに初めて気がついた。
電話だから 気づかれないように 声を落ち着かせて要件を伝えて切った。
カット当日は、泣かないようにしないと、、
、。
当日、担当美容師さんにヘアドネーションの理由を話すと、
「僕も予約のお電話を切ってからいろいろ考えちゃってたんですよね、、」
「わたし、電話で泣いているの、わかりましたか?💦」
「いえ、そうではないんですけど、、。」
美容師さんというお仕事も、人様の人生を垣間見てしまうお仕事なんだなぁ、っておもった。
その日は暑い1日で、着いたら汗びっしょり👕💦
担当美容師さんにお願いして、ヘアドネーション作成の為、
通常カット後の洗髪を カット前にしてもらえないか、相談した。
快く了解くださり、開始。
洗髪台に座ったときに 涙があふれてきたけど、髪で隠した。「もう、泣かない」って自分に言い聞かせた。
担当美容師さんは、カットだけでなく、ヘアドネーションのために残す髪のことも丁寧に真剣に考えてくださり、最後にもう一度洗髪してくださった。
通常1時間のカット時間が今日は2時間もかけて 丁寧にカットして下さった。
言葉では伝えられなくても、
「治療、頑張ってください!」
という心の声が聞こえるような思いがした。
髪は、ゴムでまとめた上部(髪の切り口)をアロンアルファでとめて、ハンカチで巻いて縫い付け、 ヘアドネーションのハンカチ側と帽子側両方にホックを着けて取り外し可能になるようにした。
その日の気分でいくつかパターンを作れるように、大きいのを2本小さいのを2本 作った。
お見せするには雑なのですが、、
ご参考になれば、と思い 写真載せます。
ちなみにお店で見たヘアドネーションは小さいものでも、20,000円くらいでした。