療養36日目 HER 2、Ki 67
明日は 手術で摘出した組織の結果 (HER 2、Ki 67について) を聞きに行く日だ。
6月の針生検の結果
HER 2 2+
Ki 67 15%
この値が 実際 摘出した組織で、どんな値を示すか、で今後の治療方針が決まる。
HER 2 3+
の場合は分子標的薬の投与となる。
手術後、、
リンパ転移なし、
抗がん剤治療なし、
これが、退院時の担当医の見解だった。
あくまでも、組織を確認後に 最終的な治療方針が決まる。
分かってはいたんだけど、、
「抗がん剤治療なし」
この言葉が
あんまり 嬉しくって、、、
「さようなら、手術の病院❗
こんにちわ、武蔵境の病院❗」
地域の病院に行く気満々で、、、
ホルモン治療スタート❗って受ける気満々で、、、。
もしも、のことなんて考えてなかった。
考えないようにしていた。
いえ、、体を維持すること、生活を元に戻すことに必死で、、
考えること、調べる心の余裕がなかった。
「その日の苦労は その日だけで十分である」
が、、しかし、、
がん治療って、、とにかく専門用語が多くって、、
下調べがないと 先生に説明を受けても、治療方針を聞いても、、
「はて・・・?」
ってなる。
それが、良い意味なのか、悪い意味なのか、すら うっかり聞き逃す時がある。
それで、、、
このブログには 私が該当したら(治療方針でホルモン治療以外の治療を受けること)記載する予定だったが、
どうせ調べるなら 載せておく。
後から歩まれる「乳がん治療」に戸惑われる方の参考になるなら 記載しておこう。
🔶HER 2について
(がんの悪性度)
乳がんの中には,その細胞の表面に「HER2タンパク」をもっているものがあることがわかりました。「HER2タンパク」は,がん細胞に「増殖しろ」という指令を出しています。
トラスツズマブやペルツズマブなどは,HER2タンパクの働きをブロックし,がん細胞の増殖を抑える薬で,この治療法を「抗HER2療法」といいます。トラスツズマブがHER2タンパクにくっつくことで目印となり,免疫細胞(外敵を攻撃するからだの中の細胞)ががん細胞を攻撃し,破壊するとも考えられています。トラスツズマブに抗がん剤をつけたトラスツズマブエムタンシンという薬剤も開発され,新しい治療法として期待されています。
これらの薬は,HER2タンパクをもっているがん細胞にのみ効果を発揮しますので,組織を調べて患者さんの乳がん細胞にHER2タンパクがある(HER2陽性)場合に使用します。乳がんの患者さんの5~6人に1人くらい(15~20%)がHER2陽性です。がんの悪性度は,HER2陽性乳がんのほうが,HER2陰性乳がんよりも高いことがわかっています。
治療内容
トラスツズマブは,1週間に1回あるいは3週間に1回,1年間点滴します。手術前から使用する場合は,手術前と後で合わせて1年間使用します。
トラスツズマブの副作用
トラスツズマブは抗がん剤に比べれば副作用は少ないのですが,抗がん剤と一緒に使用することがほとんどなので,抗がん剤の副作用を回避することは困難です。重い副作用として心臓機能の低下(100人に2~4人くらい)や呼吸器障害があります。このため,治療前と治療中は定期的な心臓機能検査が勧められています。重篤(じゅうとく)ではないですが,多くの患者さんにみられる副作用は発熱と悪寒で,約40%の患者さんに,トラスツズマブ投与後24時間以内(多くは8時間以内)に起こりますが,ほとんどは初回のみで2回目以降に起こることはまれです。この薬を単独で使用する場合は,脱毛や吐き気はありません
🔶Ki 67
(がん細胞の増殖能)
(がんの悪性度)
(細胞分裂の速さ)
担当医の、説明では「14%以上は再発の可能性が高い」と言われている。
1個の細胞が2個に,2個の細胞が4個に増えることを細胞の増殖(ぞうしょく)といいます。一般的に,細胞が増殖する能力(増殖能)の高い乳がんは低い乳がんに比べて,悪性度が高く,抗がん剤が効きやすいといわれています。Ki(ケーアイ)67は細胞増殖の程度を表す示標です。Ki67陽性の細胞は,増殖の状態にあると考えられています。したがって,Ki67陽性細胞の割合が高い乳がんは,増殖能が高く悪性度が高いと考えられるため,より厳重に対処することが望まれます。最近では多くの施設で,治療方針決定のためKi67が調べられるようになっています。