pax1182のブログ

乳がんの記録

祈り

以前、教会で、


福島県の東日本大震災時の講和を聞きに次男と行ったことがある。



当時の体験をもとに一つの紙芝居にまとめてあった。



地震後に 救出に人手が足りなかった事


お年寄りのご夫婦を救助するのに その時の車に一人しか乗れなかったので


奥様を乗せて ご主人には「後で迎えに来るからね」と伝えた。


奥様を避難所に運んでから 戻ろうとしたときに、 


20:00 を超えるため、その日の救助が終了とされた事、


ルールを破っても引き返そうとしたけど それもできなかった事


「おじいちゃん、ごめんね、明日、必ず迎えに行くからね。」



救助の方々は 朝まで 廊下で 座って寝た姿が描かれていた。



翌早朝、緊急事態発生で その地域へ救助も入ることができなくなった


その救助の方は 今でも 「助けてあげられなかった」と悔やんでいる、というお話だった。




その紙芝居の後、 当時の状況、 今の状況を二人の方が話してくださった。



紙芝居に もう一人 若い救助の男性が登場する。


実在した人物だ。


救助する人を車に乗せて、彼はもう1台の車に乗って戻っていた。



救助された方は助かったけれど、彼の車は戻らず、、、 彼は、 行方不明になったそうだ。



彼のお母様はずっと 彼を探して、 ずっと土を掘り起こして、それでも 見つからなかったので


秋田県の 有名な「イタコ」に会いに行ったとのこと、


イタコ を通して 息子と話ができたそうです。



「お母さん、僕はもう天国にいるから 心配しないで。


 でもまだ、天国に上がれないひともいる。


 僕は水にのまれて そのまま がれきや いろんなものに埋もれて、


 始めは土の上の方にいたんだけど、 だんだん、下の方に埋まってしまって、、、


 もう掘り起こせない。」



と伝えたそうです。






ミサで「震災被災者のための祈り」 をとなえる。


彼の言う、「まだ天国に上がれない魂」の為、


「まだ 心が癒えない人」の為


「まだ 生活が安定しない人」のために もっと心を込めて祈らないといけないなぁ、


そんなことを感じ入る そんなお話だった。

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