pax1182のブログ

乳がんの記録

長男 と Tくん

上智社会福祉専門学校に通っていた時、「人間学」の授業で神父さまが


「あなたの周りで独りの人はいませんか?ぜひあなたから話しかけてください。」


という気付きを頂いた。


私もこんな子育てがしたい。


必要な 心の杭を 必要な時に置いていけるような。。





長男が3年生の時に いじめがあって、


それは 長男含む数人のメンバーが 時間を変えながら 順番に マト(いじめの標的)になる というものだった。


わたしは 長男ともう一人の少年に お互いの気持ちを知らせて、

(順番にマトになる)雰囲気は 変えられる!といった。


もう一人のお母さんも同意して 話していたところ さらにもう一人のお母さんが入ってきて


「そんなことしたら 言った子供がいじめられる。だから、私は自分の子供にそんなこと言えない!」


とすごい勢いで言われた。


それじゃ、、、、


分が良ければ 友達を守るし


分が悪ければ 見過ごせと、、、?





私の子育てって、、、間違ってたのかな?


私の人生って、、、間違ってたのかな?


そうやって みんな うまくやってたのか、、、


確かに 小学校のころから、 わたし、   損する事 多かったかも、、。




聖書に書いてあることと 現実って  相反する事ばかり。。。。





半年が経った


終業式に長男が「手紙、もらった~」と帰ってきた。


今の子って 律儀だなぁ。学年変わるときに 丁寧に手紙書くんだぁ、


と 微笑みながら手紙に目を通したとき、私の時間と空間が 止まった。


「○○くん、仲よくしてくれてありがとう。


ぼくが いじめられていたとき、「先生に言いに行こう」って言ってくれてありがとう。


○○くんに言われるまで そんなこと考えたこともなかった。


○○くんがいてくれて、ぼくは救われた。


クラスが変わっても また一緒に遊ぼうね。」


まず初めに思ったのは、 まだ9年しか生きていない この 小さな魂が「救われた」って思うほどの苦しみっていったいどんなだったんだろう、ということ。


つらかったでしょう、孤独だったでしょう、ということ。





それから 私の子育ては間違っていなかった、という答えを  半年経って


この少年を通して神様が教えてくださったこと。


手紙を読みながら大粒の涙と一緒に この半年の疑問が洗い流された。

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