堅信名
カトリックで幼児洗礼(生まれたとき、幼少の頃 親の判断で洗礼を受けること。洗礼: キリスト教の入信に際して行われるサクラメント。水 をひたして霊を清め新しい自分になる儀式)を、受けた私は 中学2年生のときに堅信式を受けた。
「親が決めた洗礼(宗教)ですが、今後あなたは自分の意思でそれを続けますか?」
と問われているような気がした。
2-3ヵ月の聖書、堅信の勉強会のあと、八王子のカトリックの大学での堅信式に参加した。
当日まで、はっきり分からなかった問いを抱えたまま、「儀式」として参加していた。
当日、車にのせてくださった奥さんが
「堅信名は決めたの?」
「は? 堅信名って?」
「あら、決めてないの?式で呼ばれるのよ」
え、洗礼名じゃダメ?もうひとつ名前を選んでおくなんて聞いてない❗
会場で、お友達とあわてて受付にいき、、、参加者の名札の洗礼名を物色、、、
とにかく時間がない‼️
洗礼名 マリアに合うものは、、
マリア クララ
マリア 、、、
「セシリア」
私の中で どちらでも良かったが、
「マリア セシリア」
に その場で決めた❗
式の最中 司教様に 按手 (あん‐しゅ:
キリスト教で、手を人の頭に置いて、聖霊の力が与えられるように祈ること。)
して祈っていただいたとき、涙が流れたことを忘れない。
あの、涙は何だったか、
ミサは形だけの儀式ではない何かがある、
そう感じ始めた瞬間だった。
問の答えにはなっていなかったが、「探してみたい」と思った。
高校にはいって、
セシリアについて調べたことがある。
聖書ではなかなか、探せない。
祈って寝た。
「夢でもよいので、セシリア について教えてください。」
翌日 休講があった。図書室で本を読んでおくように、と言われて皆で移動した。
普通の都立高校に通っていたわたし、
図書室で読みたい本もなく、、、
昨日の祈りを思い出した。
聖書関連の本はないかな?
、、、あるわけない。普通の都立高校❗
が、、しかし、、、!!!
教会でも滅多に見たことがない「聖人伝」(2冊組)が置いてあった❗
私は慌ててその本を手にして、「セシリア」を夢中で調べた❗
聖セシリア
「心のうちで神に音楽を奏でていた」といわれる伝承があることから、音楽家の保護の聖人として人びとから親しまれている。
https://www.pauline.or.jp/calendariosanti/gen_saint50.php?id=112201
拷問の末 亡くなったが 最後まで歌を歌っていた、と伝えられている。
小さい頃 私は 歌を下手だと、言われてから、人前で歌うことをやめた。
人の3倍努力しないと全てが身にならないので、いつも影で練習してきた。
高校2年生のときに、バンドに誘われキーボードを弾くことになった。
「生きてるってこういうことか!!」
始めて音を合わせたときの感動を忘れられない。
ピアノをひいて 楽しい‼️と始めて思った瞬間だった、
人と音を合わせるって最高❗
そのバンドは 三年の時の文化祭で優勝した。
社会人になって
夜、よく走ってた。
歌いながら、腹筋しながら、、、、
歌ってた❗
知らないうちに腹筋が鍛えられて、、、
気づくと 人に歌を誉められるようになっていた❗
今月も、、、二人の方から 私の歌で
「癒された」
といって下さった奇特な方々、、。
嬉しい反面 必ず思い出すのは 堅信名 「セシリア」。
セシリアの名前を受けてから、音楽に導かれ、苦しいとき、悲しいとき、いつも音楽に癒され、励まされてきた。
魂が沈むときも、讃美歌に癒されて、、、。
だから、洗礼を受ける人には必ず言う。
「洗礼名はただ付ける名前、形だけではありません。
その聖人があなたと一緒にあなたの人生を歩んでくれるのです。
時々、その聖人に話しかけて、祈ってみてくださいね。」