pax1182のブログ

乳がんの記録

乳腺科 初診

2019/6/27


主人が、仕事を休めない為 姉に付き添いをお願いして通院。


乳がんの知識は、ざっくり入れてきたものの

何を、キーにして、話を聞いたらよいか、まさに一夜漬け状態、

「がんの種類(サブタイプ)では、ルミナルAって言われたら、オッケー。

HER 2とか、トリプルネガティブって言われたら まずいって思って。」

かなり雑な説明。


先生からは、乳がんについての説明(20分)私の状態と治療方針について説明を受け 気づいたら1時間経っていた。



浸潤がん ステージ1

がんは一番大きいもので14㎜。

(地域の病院では5/24の画像で8㎜だと言われていたのに!がん研6/6の画像で 2週間しか経っていないのに、倍の大きさって?!)


細かいがん細胞が6㎝(MRI 画像)に渡り広がっているため 再発を防ぐ為 (しっかり取りきる為)全摘出。

HER 2 2+

Ki 67 15%


治療方針

左乳房全摘

抗がん治療

ホルモン治療

の予定。


乳房全摘出したあと、筋膜の下にexpanderという筋肉を、伸ばすものを入れる。

その人のバストのサイズになるまで1回50cc程入れて少しずつ筋膜を伸ばす。後日(抗がん剤治療後)インプラントまたは、自家組織に取り替える手術を行う、という二次再建が主流。(ここでは特別な場合を除き同時再建は行っていない)


HER 2  がん細胞の増殖に関係している

Ki 67  がん細胞の増殖活性。14%以上は予後再発率が高いというデータがある。


HER 2 Ki 67については 手術で全摘した組織で再度詳しく調べる、とのこと。


心電図異常あり、心臓の再検査をする


乳房再建術のDVD(宿題)を見てから形成外科の先生の、診察を受ける。




心臓は、脈打つときに 血液が足りていない、とのこと。

「認識ありましたか?」

と言われ、

「何もしてないのに急に心臓がばくばくってなって、咳になるときあります。」

と、答えた。

不整脈って、だれにでもあるってテレビで見てから、安心しきっていたので、、、。

立っているのに立ちくらみ みたいに後ろに引っ張られる感は、貧血だと思っていたので、

「そろそろレバーを食べようかな?」くらいにしか捉えていなかった。



次回 心臓の検査と 形成外科の先生も受診してください。

と、予約を取っていただいた。


乳腺科の先生は火曜日、木曜日

形成外科の先生は月曜日 水曜日

なので

なかなか一度に済ませられない。

手術、治療前に有給が、背中に羽を着けて跳んでいくのが目に見える感じ。


有給の心配もしなくちゃ、だし、、、。

検査2日め

15:00 肺機能検査

15:30 超音波

16:30 MRI


超音波は、、、寝てしまいました💧

とっても疲れており、、程良く暗いお部屋、、。

がん細胞のあたりをくまなく、丹念にチェック!していただき、、

気づいたら左乳房たけで、30分。


「あ、寝てしまいました💧」

「あ、いえ、私も集中してしまって、、ちょっと見にくいんですよね。」

と、優しい検査技士さん。


小さい腫瘍がいっぱい並んでるって言われましたからね、、。

丁寧に見ていただき、ありがとうございました。



MRI は、、クセモノでした。

まず、検査着に着替えるのですが、1人1人個室を利用して 着替えた服、荷物を個室においたまま、鍵をします。

ソファーで造影剤を飲んでいるおじさんをぼんやり見ながら、あんな風にするのか、、と観察。

看護師さんがやって来て説明してくれる。

「それと造影剤なんですが、、、」

「まずいですか?」

「いえ、腕に針を刺してそこから流し込みます。体勢はうつぶせで入っていきます。狭いところ、大丈夫ですか?」

「わかりません!!」

「動いても大丈夫なように針は曲がるようになっています。」

一気に説明され、付いていくのが必死、、💦


「すみません、針が?」

これから私はどうなるの~?💦

すでに心理的パニック状態。

 

「針 刺しますね、」

注射が大嫌いなので、ホントにトホホ💧な気分。

待っている間、

「検査着を着て、腕に針なんか刺してると、それだけで病人になった気分。

「病は気から、かぁ、、。」とぼんやり考えていた。

これから手術、治療が始まって 実際だるくなったりする。その間にどっぷり気持ちが病に浸からないように気を付けよう。



技士さんに呼ばれて中へ、、


「うつぶせに寝てください。」

バストをくぼみに入れて撮影。頭はおでこをヘッドレストに付ける感じなのですが、

「後から音がするのでイヤホンをつけますね」

周りが見えない!確認できない!ってところですでに不安感フル回転!


入って行くところとか 見て安心したいのに 動いちゃダメだし、、、

子供状態でした。

これ、やばいかも、パニックになりそう、、


そうだ!楽しいことを考えよう!

楽しい思い出!

必死に集中して、楽しい思い出を思い出し、それにすがり付くようにして、うつ伏せになっていた。

ただ、寝てるだけ、全然狭くない!と言い聞かせていると、マイクで

「はい、これから音が始まります」

工事現場みたいな騒音⚡

何もこんな音たてなくても良いんじゃない?という小さな反抗心と共に耐えて、耐えて、、。

10分くらいでしょうか、

ようやく解放されました。


一生のうち もう二度としませんように。

ヘアドネーションを作る

髪を切り ヘアドネーションを作ることにした。


青山の美容院に予約して、髪を30㎝程切る。予約のときに、ヘアドネーションを作りたい旨、伝えておいた。


乳がんが発覚してから、

乳がんのことを調べたり、検査、手術はどんな風になるのか、

また、会社への報告、

病院からの書類を読むこと、

やるべきことが多すぎて、悲しんだり、立ち止まっている暇はなかった。

事務的に淡々と一つ一つこなしていた、、、、つもりだった。




美容院に、電話をした時に、

「髪を襟足まで切るのですが、」

と言った途端に、涙があふれできて、自分でもびっくりした。

抗がん材ですべて髪が抜ける悲しさと、体力が落ちて生活、仕事を続けられるのかという不安、今まで自分自身受け止める暇のなかった感情が 心の一番奥でくすぶっていたことに初めて気がついた。

電話だから 気づかれないように 声を落ち着かせて要件を伝えて切った。

カット当日は、泣かないようにしないと、、

、。



当日、担当美容師さんにヘアドネーションの理由を話すと、

「僕も予約のお電話を切ってからいろいろ考えちゃってたんですよね、、」

「わたし、電話で泣いているの、わかりましたか?💦」

「いえ、そうではないんですけど、、。」

美容師さんというお仕事も、人様の人生を垣間見てしまうお仕事なんだなぁ、っておもった。




その日は暑い1日で、着いたら汗びっしょり👕💦

担当美容師さんにお願いして、ヘアドネーション作成の為、

通常カット後の洗髪を カット前にしてもらえないか、相談した。

快く了解くださり、開始。

洗髪台に座ったときに 涙があふれてきたけど、髪で隠した。「もう、泣かない」って自分に言い聞かせた。


担当美容師さんは、カットだけでなく、ヘアドネーションのために残す髪のことも丁寧に真剣に考えてくださり、最後にもう一度洗髪してくださった。

通常1時間のカット時間が今日は2時間もかけて 丁寧にカットして下さった。

言葉では伝えられなくても、

「治療、頑張ってください!」

という心の声が聞こえるような思いがした。



髪は、ゴムでまとめた上部(髪の切り口)をアロンアルファでとめて、ハンカチで巻いて縫い付け、 ヘアドネーションのハンカチ側と帽子側両方にホックを着けて取り外し可能になるようにした。

その日の気分でいくつかパターンを作れるように、大きいのを2本小さいのを2本 作った。


お見せするには雑なのですが、、

ご参考になれば、と思い 写真載せます。


ちなみにお店で見たヘアドネーションは小さいものでも、20,000円くらいでした。